IOAJ(インターナショナルオステオパティックアソシエーションオブジャパン)会員
松ヶ丘助産院マザーズオフィス会員/日本ルーシーダットン普及連盟会員
幼少期より詩を書いて、現実に見える状況の中に見えないもの、大切なものを探し続ける、そんな子供時代を過ごしました。
クリスチャンホームであったこともあり、どちらかというと優等生。父が早く亡くなり、頑張っていた母をみていたせいか、迷惑をかけないでいるとみんな楽なんだあろうなぁと子供ながらにいつも感じ、振る舞っていたのを覚えています。
けれども頭の中は、いつも何かかけているような、満たされないものが支配していて、でもそれは言葉にすると自分でも意味不明。なのでその感覚は誰にも気づかれないまま、誰にもいわないまま、大人になっていきました。
大学では美学専攻、牡牛座的な?美に対する関心と宗教的な教義への疑問、探究心から現代美術に傾倒。一時学芸員を目指すも、作品よりも、作家たちの創造性の源泉に関心があることに気付き、上智大学小川 捷之先生の元、ユング心理学を学び始めました。
その後臨床家を目指すも、カウンセリングで使う言葉に親しめず、放浪、美術作家のドキュメンタリーを撮影していた友人に弟子入りし、創作風景をビデオに収めはじめます。たまたまそのビデオがTVで採用されたことから、制作会社に入社。ドキュメンタリーを手がける中で、次第に本編よりも切り落とされた部分に惹かれているのに気づき始めます。
すべての転機は、出産。それまで実は身体にほとんど関心がなく、整体やマッサージは受けたこともありませんでした。でも出産して初めて体験した感覚、私が知っている私ではない感覚、私の身体は“わたし“のもちものではないことに気づきます。
もっと大きな力が働いている‥
その畏怖と強い関心から、人という存在について、身体を軸に探究を始めました。
それから約10年出産時にインスピレーションを与えてくれたタイ古式をはじめ、野口整体、助産院にて産前産後のケア、メディカルオイルマッサージ、フォーカシング、サイモントン療法など、身体・心理双方から学びをふかめます。 そして10年目に出会ったロルフィングの幸田良隆氏のクレニオワークを受けて 初めて“自分の中に自然を感じる”という心理療法とはまったく違う全身のヒーリングを体験します。
出産時に体験した時と同じ、知らない何かに動かされている、そこに確かに繋がっているその体験こそがずっと求め続けていたヒーリングでした。ずっと止まらなかった思考が静かに休まり、身体中から幸福感が湧いてきたのです。
それから、身体そのものがもつヒーリングの可能性を探求するためにオステオパスのトム・シェーバーD.Oに師事。2013年より、全行程9年のバイオダイナミクスオステオパシーを継続的に学び始めます。詳細にわたる解剖、生理学、組織学、筋骨格のメカニズム、意識や存在そのものについて学んでいくと、そこに身体、感情、思考、さらに私たちが認知できない領域にいたるすべてが自然とともにひとつの呼吸によって動かされている、、とてもシンプルでプリミティブな癒しの自然の原則が垣間見え始めました
施術家を始めて18年、今はバイオダイナミクをさらに深めるために本拠地のアメリカと日本を行き来しながらさらに学びを深め、心療内科をはじめ、子育て支援センターや透析センター、ホスピスなどで活動するほか心身医療の専門家のグループで臨床をベースにした研究発表を継続しています。
『細胞ひとつの解放が、社会を、世界を変えていく』(トムシェーバーD.O) 師の言葉に支えられながら、治療を超えた平和への貢献を目指してこれからも多くの方と触れ合っていきたいと思っています。